ともしびの花 ~日河 翔の創作手帖~

作品のお知らせや創作活動に関すること、訪ねた寺社の紹介などを綴っています。

あなたに届けたい、灯火のような物語。


こんにちは、日河 翔(ひかわ しょう)です。

 

拙作『くれなゐ君』は、ようやく七回目の校正作業に入りました。

現在、装画・装丁をイラストレーターさんにお願いしており、表紙の仕上がりを待っている間に、十回目の校正まで終えることができたらと考えております。

 

AmazonKindle)の書籍紹介は、以下のように掲載する予定です。

 

 常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

 紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
 まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。


「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

 

 二人を取り巻くのは、先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病……。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。


 源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。

 

Kindleではカテゴリーに分類しなければならないのですが、とても悩ましいところです。ライトノベルというには、あまりにも違和感があります。私の作品の特色は、地域性(今回の『くれなゐ君』に地域性はありませんが、今後発表していく作品には地域性が色濃く出ているものがあります)と宗教性だと思いますので、それがライトノベルに分類することをためらう理由です。

ただ、大人向けの大衆小説というわけでもなく、当初は児童文学を想定して書いた、中学生くらいから読める内容のものです。

分類については、来月あたりまで悩んで決めたいと思います。

 

タイトルの『くれなゐ君』は、主人公である少女の通称ですが、秋になると生まれ育った三条邸が美しく紅葉するため名付けられた名です。

出版時期は10月~12月の予定ですので、主人公の名にふさわしく、秋に出版できることがとてもありがたいです。

 

著書のご案内

『くれなゐ君』

常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。

 

「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

 

二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。

源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。