こんにちは、日河 翔です。
先週『くれなゐ君』を出版してから慌ただしい日が続きましたが、漸く一段落しました。
長い間放置気味だった、このブログ。
自分の備忘録ではあるのですが、やはり書くことを習慣にするために、少しずつ更新していきたいと考えています。
ツイッターの投稿も最初は抵抗感がすごかったのですが、何とか慣れてきて一日に一回程度はツイートできるようになってきました。
ブログも書き続けたら、抵抗感が薄れてくるかもしれません。
先月、すごく久しぶりに元離宮二条城へ行ってきました。
ずっと以前、夏に訪ねた時は、途中で早く帰りたいと思うほど暑さに弱ってしまいました・・・。しかし冬、いいです!!じっくり見ることができました。
東大手門は正門にあたり、重要文化財です。築城当時は現在のように二階建でしたが、寛永の行幸時に天皇を二階から見下ろさないよう一重の門に立て替えられたそうです。現存の門は1662年頃建築とのことでした。
二の丸御殿は国宝であり、大広間(一の間、二の間)は大政奉還が表明された場所です。さすが、、と思わず唸ってしまう内装のきらびやかさ!
狩野派の総力を結集した障壁画が、実に見事です。(大政奉還を表した実物大の人形達に、一瞬びっくりします)
黒書院の桜や梅の障壁画も必見です。写真撮影禁止なのが何とも残念です。
唐門は重要文化財で、松竹梅に鶴、唐獅子など極彩色の彫刻に彩られ豪華絢爛でした。
二の丸御殿の正門にあたります。奥に見えている二の丸御殿、中は溜め息が出るほどきらびやかで美しい空間でした。
二条城 での密かな楽しみは、二の丸御殿で鴬(うぐいす)張りの廊下を歩くこと。
人が歩くと鳥の鳴き声のような音がするのは、目かすがいと釘が擦れるためのようですが、ピヨピヨ鳴って可愛いのです!
思わず意味もなく廊下を行ったり来たりしてしまうのは、私だけではないはず、、
二の丸御殿北側にある清流園は和洋折衷庭園で、庭石や樹木は京都の豪商・角倉家の屋敷跡から譲り受けたものだそうです。
黄金色の芝生の美しさに目を奪われました。
青々と芝が広がる風景は大好きですが、冬の芝もいいものですね!
<著書のご案内>
『くれなゐ君』
常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。
紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。
「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」
二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。
源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。