ともしびの花 ~日河 翔の創作手帖~

作品のお知らせや創作活動に関すること、訪ねた寺社の紹介などを綴っています。

新撰組ゆかりの地・壬生へ

八木邸

こんにちは、日河 翔です。

京都に住んでいてもほとんど京都を知らない私ですが、今年の春は例年に比べると割と外出しました。

 

新選組結成の地・壬生を訪ねたので、そのお話を。

最後に壬生寺へ行ったのは、小学生の時でした。

当時どうやって壬生寺へ行ったか全く覚えていないのですが、阪急京都線「大宮駅」から歩くと10分程度で到着しました。

近い! 

こんなに近くにあるのなら、もっと以前に行ってみれば良かったと後悔しました。

長い間、時間に余裕のない生活を送っていたので、近くても行かなかったかもしれませんが。

小学校高学年の頃、大ファンだった新選組

当時かなり詳しかったのですが、今はおぼろげな記憶です。

傘を持たずに出かけて壬生で通り雨に遭い、どうしようかと思いましたが、程なくして止んだので助かりました。

雨上がりの壬生寺では、桜が美しい姿を見せてくれました。

風に舞う花びらを眺めていると、時が経つのを忘れます。

 

境内に鳩が集い一斉に飛び立つ様も、あの頃のまま。

壬生塚と呼ばれる池に浮かぶ島で、新選組隊士のお墓参りをしました。

新選組局長 近藤勇の胸像と遺髪塔、芹沢鴨と平山五郎(新選組屯所で暗殺された)の墓、河合耆三郎(勘定方)の墓、隊士7名の合祀墓があります。

その合祀墓には奥沢栄助、安藤早太郎、新田革左衛門(池田屋騒動で戦死)も葬られています。

 

新選組の屯所として有名な八木邸にも立ち寄りました。

一角が和菓子屋さんになってる···⁉️ 

これは八木家様が営んでおられる、京都 鶴屋 鶴寿庵です。

八木邸の拝観料にはガイドさんによるご説明、抹茶と屯所餅のセットが含まれています。

八木邸では、せわしなく花びらが舞い散って、まさに桜吹雪でした。

鶴寿庵さんの店内にも、沢山の桜の花びらが舞い込んで、とても風情がありました。

お店には新選組史跡巡りの女性たちが次々に来られていました。

 

見学の後に、抹茶とともに頂く屯所餅が美味しすぎて、お店の方の説明が全て頭から飛ぶほど。

後日分かったのですが、お餅に練り込んであるのは壬生菜でした!

ショーウィンドーに並ぶ和菓子は屯所餅に限らず、どれもすごく美味しそうでした。

新選組の羽織をモチーフにした、白と青の氷のような干菓子が涼しげで、お土産に欲しくなりました。

この干菓子も、屯所餅もオンラインショップでは扱っていないようです。

新選組史跡巡りの際には、お土産におすすめします!

因みに鶴寿庵さんでは新選組グッズも販売されており、ファン必見です。

京都の和菓子/生菓子 京都鶴屋 鶴寿庵 (kyototsuruya.co.jp)

 

壬生寺と八木邸の間に、「だんだら珈琲店」という可愛いカフェスタンドがありました。2021年7月オープンとのことで、店内は新しくておしゃれ。

香り高いコーヒーとソフトクリームを楽しめます。テイクアウトもOK!

店内には、新選組関連の書籍やポスターも。

史跡巡りで一服するには絶好のお店です。

壬生寺へ行くまでに「だんだらソフト」が目に入るので、帰りには寄らずにいられなくなります。

『誠』のクッキー付きで、ファンにはたまらないですよね。

ツイッターやインスタグラムでも発信しておられますので、その日お店が開いていることを確認してから行きましょう!

 

<著書のご案内>

『くれなゐ君』

常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。

 

「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

 

二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。

源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。