ともしびの花 ~日河 翔の創作手帖~

作品のお知らせや創作活動に関すること、訪ねた寺社の紹介などを綴っています。

紙書籍版『くれなゐ君』の価格が6月中旬から変わります

 

こんにちは、日河 翔です。

 

先日、Amazonさんより一通のメールが届きました。

オンデマンド印刷であるペーパーバック(紙書籍)について、印刷料金の据え置きに努力してきたが、材料費と人件費の高騰に対応するため、印刷の固定費を引き上げるというものでした。

これにより、ロイヤリティ(いわゆる印税)が限りなくゼロに近くなるのかなと思っていました。

 

Kindleのシステムでは、ロイヤリティは著者がある程度自由に決めることができます。

私の場合、ペーパーバック版著書の価格を下げるため、某チョコレート1粒分ほどのぎりぎりのロイヤリティで設定していました。

 

もしかして、今回の固定費引き上げにより、最低小売価格を下回るのではないか・・・。

ちょっと嫌な予感がしてサイトの著者用ページを確認すると、やっぱり。

上巻も下巻も最低ラインを下回ってしまったので、価格を上げざるを得なくなりました。

 

大変残念なのですが、現在1100円の書籍が80円ほど高くなります。

価格の変更は、2023年6月19日までに変更しなければなりません。

もしペーパーバックをご希望の方がいらっしゃいましたら、価格が上がる前にご入手頂けましたら幸いです。

 

<著書のご案内>

『くれなゐ君』

常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。

「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。

源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。