こんにちは、日河 翔です。
昨日、著書のペーパーバック化をKindleに申請しました。
その審査が終わるまで、最大72時間かかるとのことでしたが、実際は10時間ほどで完了通知がきました。
上巻にはエラーが出ていたので、本日やり直して通知を待っているところです。
Kindleストアに「在庫あり」という表示が出るのは、この完了通知から最大5日間かかるそうです。
電子書籍での出版前から、ペーパーバック版を出す予定でいましたが、そもそも需要がないことは承知の上でした。
保管場所に困らない電子書籍は普及してきていますし、Kindleのペーパーバックはオンデマンドですので、印刷コストが本の価格に反映されます。
書店で売られている本に比べると、一冊が高いのです。
無名作家の高い本を、そもそも誰が買うというのでしょう?
友人知人にも、ペーパーバックを希望する人はいないだろうと考えていたのですが、「本棚に飾りたいから」、「電子書籍は目が疲れるから」という方もいて、少々驚いています。
とは言え、実は私も目が疲れやすく、図書館を利用している「紙の本」派だったりします。
一番の悩みどころは、本の価格です。
『くれなゐ君』は全体で20万字を超えるので、一冊の本として出版すると、価格が2000円以上になってしまいます。
学術書や専門書でもないのに、2000円を超える小説なんて、自分でも買えないと思います。
加えて、カバーもオビも付かない、洋書のようなペーパーバック。
注文を受けてから印刷するので、一冊の価格が高くなるのは当たり前なのですが・・・。
苦肉の策で、上巻・下巻に分けて一冊の価格を下げました。
上下巻を購入する方にとって、一冊にまとめるよりも少し割高になるのでは、という懸念もありましたが、やはり「2000円超え」への抵抗感が凄くて、、
一冊の価格を可能な限り低くするために、許される限りロイヤリティ(著者の利益)をギリギリまで削りました。
というわけで、一冊1100円(税込1210円)なのです。
記事のタイトルからすると、いかにも"宣伝します”的な雰囲気を感じますが、上記の値段を如何ともしがたく・・・
何だか申し訳なさすぎて、ささやくような小さな声でお知らせします。
自分で購入するにしても、結構イタイ価格です。
日々節約して少しずつ購入し、図書館に寄贈するつもりでいますので(置いて下さるかどうかは、各図書館の判断です)、いつかあなたの町の図書館にご縁があるかもしれませんね。
因みに、自分で購入してもAmazonランキング等には何の影響もなく、ただ自らの赤字が膨らんでいくだけなのです(笑)。
図書館寄贈の件につきましては、後日、別の記事で経緯を書いておきたいと思います。
<著書のご案内>
『くれなゐ君』
常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。
紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。
「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」
二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。
源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。