ともしびの花 ~日河 翔の創作手帖~

作品のお知らせや創作活動に関すること、訪ねた寺社の紹介などを綴っています。

ペーパーバック版『くれなゐ君』発売中!

 

こんにちは、日河 翔です。

 

先日ご案内いたしましたペーパーバック版『くれなゐ君』が、Amazon/Kindleで発売されました。

これで一段落しましたので、滋賀県大津市石山寺へようやく御礼参りができました。

拙作は石山寺様にゆかりある物語です。

主人公が参詣した時期より二週間ほど早いのですが、春に訪れるのは初めてであったため感無量でした。

石山寺参詣については、また別の記事として書きたいと思います。

(書籍を供えるのはご迷惑なので、そっと背負って一緒に参詣しました。上の写真は、拾翠園で休憩中に撮影したものです。)

 

Kindleの紙書籍は洋書のようなペーパーバックで、書店に並んでいる本とは違い、カバーとオビがありません。

オビがないのは少し淋しいので、ツイッターの固定ツイートをオビ代わりにしました。

 

 

"魂を揺さぶる美しさ"は、命の灯・・・命そのものを指しています。

いつの時代でも、精一杯生きる命は震えるほど美しい。

作品ごとにモチーフは変わっても、私が生涯追い続けるのは、この美しさなのだろうと感じています。

 

著書のご案内

『くれなゐ君』

常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。

 

「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

 

二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。

源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。