ともしびの花 ~日河 翔の創作手帖~

作品のお知らせや創作活動に関すること、訪ねた寺社の紹介などを綴っています。

兼業作家の皆さまを尊敬します!

こんにちは、日河 翔(ひかわ しょう)です。

 

今日は作業時間を細切れに1時間強確保し、小説『くれなゐ君』(くれないぎみ)の校正を行いました。校正は六回目ですが、かなり時間がかかってしまいます。

誤字脱字探しというよりも、「違和感」探しですね。ルビの間違いなどの誤字も、まだ数カ所あります。

おそらく十回校正をしても、見落としはありそうな気がします。できるだけ冷静な目で見るようにしていますが・・・個人出版のつらいところです。

 

世の中には、兼業作家の方が大勢いらっしゃいますが、お忙しくて本当に大変な毎日なのだろうなとしみじみ思います。

お恥ずかしい話ですが、私は今年の3月末まで、週末でさえリライトどころか一行の校正作業すら行う余裕を作り出せませんでした。時間がなさすぎて、もう手も足も出ない状況だったのです。(前職は副業禁止でしたが、印税を受け取らなければ出版自体は可能でした。)

全力で仕事をしてきたことに悔いはありませんが、兼業作家の方々の力量もさることながら、その努力に圧倒されてしまいます。心から、尊敬の念を抱かずにはいられません。

私では到底届くレベルではないですが、努力と情熱を見習って、時間の使い方を日々工夫していきたいと思います。

頑張っていらっしゃる方の存在を知ると、自分も頑張ろうと思えるものですね!

 

著書のご案内

『くれなゐ君』

常陸宮の姫君は幼いながら、都一不器量で無教養と評判だった。

紅君(くれないぎみ)という通り名に惹かれ、元服前の少年・実孝は常陸宮邸で姫君を垣間見る。
まっすぐな姫君と、不器用な貴公子のすれ違う初恋は、都の異変とともに押し寄せた運命の渦に巻き込まれてゆく。

 

「あなたを殺しはしない、決して。この身など惜しくはないのだから」

 

二人を取り巻くのは先帝の長子・一の宮の死、短命だった斎宮、奇怪な流行り病・・・。出家を望みながらも、巫(かんなぎ)の血に目覚めていく紅君は、数奇な運命をたどり始める。

源氏物語の「末摘花」を下敷きに、一人の少女を軸として、美しい情景を交えて織りなされた平安王朝絵巻。